多色ガラス燭台
たしょくがらすしょくだい
概要
中国のガラス工芸は、清時代17世紀以降、西洋のガラスの製造技術を学習して、大いに発達しました。しかし、中国のガラス工芸は、西洋のガラスのような透明感よりも、ヒスイなどの玉(ぎょく)のようにつややかな色彩や質感を出すことが重んじられました。
この作品は、蝋燭(ろうそく)を立てるための燭台(しょくだい)です。蝋燭を突き刺す金属製の棒を芯棒にして、色ガラスで作られたパーツを積み重ねています。それぞれのパーツは黄色、青色、水色などと色とりどりであり、表面には植物文様が刻まれています。よく見ると、文様の線には金が使われていたようですが、ところどころ金が落ちてしまっています。燭台の中段あたりには、白いガラスの上に赤いガラスで「寿」(ことぶき)という文字をレリーフ状に表すという、手の込んだパーツもあります。下段には「乾隆年製」(けんりゅうねんせい)という文字が刻まれており、この燭台が清(しん)の第6代皇帝である乾隆帝の時代、すなわち18世紀に製作されたことが分かります。乾隆帝の時代は、中国のガラス工芸の絶頂期とされており、この色鮮やかな燭台もその時期を代表する作品のひとつです。
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