蝶薄蒔絵盥
チョウススキマキエタライ
概要
蝶は、毛虫や青虫から蛹を経て成虫になる。古代の日本人はその変化に神秘を感じ、仮死状態から現れ出てひらひらと消えゆく蝶に、死者の魂を見たらしい。文学でも移ろいやすく頼りないものとして扱われた。しかし、中国から肯定的なイメージが伝わると、平安盛期の王朝文化では、可憐に舞う美しい姿を装飾に用いるようになる。以後、秋草や花の折枝とともに描かれる文様として定着した。盥は、洗面や沐浴、あるいは御産の折りに湯水を溜める器具。婚礼調度の一部でもあり、美しく飾られた。
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