絣布 兜に兎文

かすりぬの かぶとにうさぎもん

概要

絣布 兜に兎文

かすりぬの かぶとにうさぎもん

染織

木綿/経緯絣

L.380mm, W.330mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

筒描や型染では織り上がった布地の上に糊を置いて防染し、模様を染めるが、糸の状態のうちに模様に合わせて、染めた部分と染めない部分を作り、織り上げた布が絣である。日本では、江戸時代後期から明治時代にかけて、木綿の藍染による絣布が、野良着や蒲団地として盛んに織られた。久留米(福岡県)、伊予(愛媛県)のほか、山陰地方の広瀬や弓ヶ浜が産地として知られている。染めの段階でのにじみ、また織りによる縮みのため模様の輪郭に「かすれ」が生じるが、これが絣特有の昧わいとなっている。経緯絣[たてよこがすり]は、経糸にも緯糸にも絣糸を使用して織った絣。経緯絣では、白く残したい部分の経[たて]、緯[よこ]両糸を括[くく]ることにより、模様を真白に染め残すことができる。井桁や市松文様など幾何学文様に用いられる。兜は元来、戦場において武士の頭部を守る重要な武具であるが、武将の好みにより様々な凝った意匠の兜が作られた。文様に取り入れられたのは近世以降で、逞しく育つようにとの願いを込めて、男児の着物などに用いられた。

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