陶枕
概要
陶枕
中国(華北)
高11.6cm 長23.8cm 幅19.5cm
このように白泥で表面を白くする化粧掛けは、宋代から金、元代にかけて磁州窯でおこなわれ、器表はさまざまな植物文で彩られました。この枕面には酸化鉄を用いた顔料(鉄絵具)でチョコレート色の花や葉がのびやかに描かれています。筆の腹を押し当てながら引く筆法により、植物繊維に特有の縦の筋が巧みに表現されています。金代磁州窯の白地鉄絵牡丹文瓶にも、同じような筆使いで牡丹が描かれている例が複数知られているので、この陶枕の文様も牡丹文の一種とみなしてよいでしょう。開口部がないため、焼成時に内部の空気が膨張して破裂しないよう、側面下部に小さな孔が開いています。実用的な陶器を生産した磁州窯では陶製の枕も数多くつくられました。
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