朝日長山古墳出土品
あさひながやまこふんしゅつどひん
概要
本件は、朝日長山古墳から出土した資料一括である。
朝日長山古墳は氷見市朝日本町の丘陵標高約25mにあった全長約43mと推定される古墳時代後期県内最大の前方後円墳とされている。埋葬施設は北部九州に系譜を辿れる竪穴系横口式石室で県内最古の横穴式石室である。昭和25年(1950)4月に土砂採取地で氷見高等学校歴史クラブが発見し、昭和27年(1952)に石室の発掘調査が行われた。昭和44年(1969)には埴輪が発見され、続く昭和47年(1972)には氷見高等学校歴史クラブと氷見市教育委員会が石室残存部と埴輪出土地及び埋葬施設の発掘調査が行われ、考古学で必要とされる十分な記録がなされ、本県の学史上高く評価される。また、埴輪は県内で初めての発見となった。
石室内部から鉄製品・金銅製品・玉類・須恵器・土師器といった質・量とも豊富な副葬品が出土している。特に、冠帽や剣菱形の杏葉は朝鮮半島南部(伽耶)に系譜を求めることができ、被葬者が古墳時代後期のヤマト政権(前方後円墳体制)に属しながらも主体性が認められ、中央と地方の関係を示す貴重な資料といえる。
古墳時代後期県内最大規模の前方後円墳のこれら出土品は、本県の古墳時代後期の歴史や社会を理解する上で貴重な一括資料である。
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