柄鏡 麻の葉地に牡丹文

えかがみ あさのはじにぼたんもん

概要

柄鏡 麻の葉地に牡丹文

えかがみ あさのはじにぼたんもん

金工

銘:天下一伊賀守

合金(黄銅、錫)/鋳造

L.283mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

柄鏡は、主に青銅(銅と錫の合金)で作られた、持ち手の付いた円形の鏡である。室町時代にうまれた柄鏡は、それまで使われていた円鏡や方鏡よりも機能的であり、江戸時代には化粧文化や装いの文化の発展の中で、化粧の道具や婚礼道具のひとつとして庶民の間で普及した。鏡面は錫アマルガム(錫と水銀の合金)が塗られ良く映ったが、しばらく使うと曇っていくことから定期的に職人(鏡研ぎ)による磨き直しが必要だった。背面は文様や図柄が施され、特に江戸時代には鏡の大型化が進み、背面全体に絵画的文様が施された。用いられた意匠は様々で、鶴亀や松竹梅などの吉祥文をはじめ、動植物や人物・山水図・家紋などがある。麻の葉は、正六角形を基にして出来る星型の図形を連続させた文様。その形が大麻の葉に似ていることから「麻の葉」と呼ばれる。江戸時代に歌舞伎の娘役の衣裳に使われて大流行した。また、麻は丈夫で生育も早いことから、子供の成長を願って産着や着物の文様として好まれた。

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