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千葉県・館山市
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))金銅密教法具千葉県館山市館山351-2城山公園内
銅製鍍金の密教法具類で、五鈷鈴、五鈷杵、金剛盤、花瓶、四橛などは、重厚かつ堅実な造形で、鋳上りもよく、精緻に仕上げられた鎌倉時代後期製作の優品である。また、独鈷杵、輪宝と輪宝台、羯磨と羯磨台等は、総体に大人しく、やや形式的な造作が感じられ、鎌倉末期から室町時代にかけての過渡的な様相を呈している。
これらのうち、金剛盤の裏面には「金澤寺 審海」の銘があり、蓮華台、花瓶等の裏面または台脚裏には、「金澤 審海」の銘がそれぞれ線刻されている。金沢・称名寺の開山で、鎌倉時代半ばから後期に活躍した律宗系高僧の妙性房審海(一二二九~一三〇四)に関連する遺品であることがうかがわれる。
安房における密教道場として、鎌倉時代には大規模な伽藍が整備され、中世において隆盛した仏教寺院である小網寺に伝来した法具類で、壇具の一具として後世に組み合わされた可能性が考えられる。鎌倉時代製作の遺品を含む中世の密教法具の貴重な資料である。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧森田家住宅主屋千葉県館山市北条2321
館山駅西側の住宅地にある旧国鉄機関区長宅。北正面の木造平屋建、寄棟造桟瓦葺で正背面に下屋を付し、正面東寄りに入母屋造の玄関を出す。内部は東に客座敷を設け、中廊下を通して西に居室4室を配する。駅前に開けた近代住宅地の様相を伝える和風住宅。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))小原家住宅表門千葉県館山市南条字五反畑55-3
旧長屋門の東にあり、敷地南面を画す。一間薬医門で、両脇に袖塀を付け、西側には潜戸を開く。本柱や冠木は量感があり、梁を四筋架けて桁を受ける。起りを付けた切妻造の屋根には、家紋入の屋根瓦を用いる。往時の景観を今に伝え、表構えに風格を添える表門。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))小原家住宅旧長屋門千葉県館山市南条54
敷地南面に位置する。桁行六・四メートル、梁間三・七メートル、寄棟造。もと長屋門で、門口と西側の居室部分が残る。旧門口には、石敷が残存し、小屋組も二重梁とし重厚な造りであったことを偲ばせる。長屋門の遺構として、敷地景観の変遷を物語っている。