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奈良県・生駒郡斑鳩町
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))辰巳家住宅平地門及び塀奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西一丁目1828-2他
旧法隆寺村西里の大地主の屋敷内で、北庭を区画する庭門及び塀。平地門は切妻造本瓦葺の薬医門で、腕木の木鼻や斗は雲肘木・雲斗風とする。両脇の塀は木造、本瓦葺、大壁は外を漆喰塗、内を櫛目仕上とする。当地域らしい復古的な意匠を用いた門及び塀。
国指定文化財(国宝)法起寺三重塔奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本
法起寺三重塔 一基
法起寺は岡本寺、池後寺などともいった。この寺の創立は、聖徳太子伝私記に引く「法起寺塔露盤銘」によれば、天武十四年(六八五)恵施僧正が堂塔の建立をはじめ、慶雲三年(七〇六)に霧盤を営作したとあるから、塔はこの時の建築とみられる。その平面の寸法は法隆寺五重塔(国宝)の第一、第三、第五重の平面と大体一致し、組物には雲斗、雲肘木を用いるなど、法隆寺と深い関係にあることがわかる。法輪寺三重塔が昭和十九年雷火のため焼失したので、この塔はわが国に現存する最古の三重塔として貫重な遺構となった。
【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)
国指定文化財(国宝)法隆寺綱封蔵奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
この倉は当初は綱封蔵※ではなかったが、十二世紀の始めにそれまでの綱封蔵が破損顛倒したために、その時から綱封蔵になったものと考えられる。部材の材質や手法から、建立年代は平安時代中ごろと推定される。
平面は桁行九間、梁間三間を方三間ずつ三区に分け、南北両区を倉にして中央部は吹抜けとする。内部は大梁上に二重梁を組み、束で棟木をうけ、化粧屋根裏とする。
双倉として現存する例は東大寺正倉院宝庫とこの綱封蔵の二棟だが、綱封蔵のように中央を吹抜けとして、吹抜け部分に向かって扉を開く形式こそ本来の双倉の姿であり、その唯一の資料である。
※綱封蔵とは、三綱(僧官)が封をする蔵のこと。
国指定文化財(国宝)法隆寺東室奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
東室は西院廻廊の東に建つ僧坊で、奈良時代に創建、いまも当時の面影を残している。現状はほぼ永和三年改造時の姿に整備されているが、第二、第三房だけは創建時の僧坊の形式に復された。
構造は側柱、入側柱とも桁を直接のせ、丸垂木を用いたきわめて簡素な形式をもつ。東室は伽藍中枢部にひきつづいての建立と考えられるが、礎石や柱にはさらに古い転用材が用いられ、こちらは法隆寺創建時代にまでさかのぼる可能性がある。当初の構造形式もよく解明されていて、きわめて高い価値をもつ。