金太郎

きんたろう

概要

金太郎

きんたろう

絵画 / 江戸

勝川春英筆

江戸時代・18世紀

大判 錦絵

1枚

ずいぶんと強そうなこの子どもは、昔話の金太郎、怪力の持ち主です。熊を踏みつけた勇ましい姿ですが、顔立ちはかわいらしく、後ろには、子どもらしい独楽や太鼓などのおもちゃがおかれています。
金太郎が抱えているのは、みみずくのかたちのおもちゃです。張り子のみみずくは、だるまと並んで疱瘡(ほうそう)、つまり天然痘(てんねんとう)除けの意味を持っていました。よく見ると、だるまも後ろに描かれています。疱瘡は、かつては多くの人を失明、あるいは死に至らしめたおそろしい病気でした。とくに子どもが病気にかからないよう、おもちゃを疱瘡除けとしたようです。みみずくには赤い色が使われていますが、それは、疱瘡除けには赤い色が効くとされていたからです。当時は、疱瘡のときの発疹が赤ければ軽症、黒いと重症であると思われていたことが理由のようです。そう思ってみると、金太郎の肌の色も赤く、うしろに描かれただるまや独楽(こま)、太鼓なども赤いですね。作者の勝川春英は、この動きに富んだ健康的な金太郎の絵に、子どもの無病息災を願う気持ちを込めたのでしょう。

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