色紙
しきし
概要
色紙
しきし
縦21.1×横18.1cm
千代田区隼町4-14 国立劇場
登録番号:74041-252
花柳章太郎コレクション
解説:赤井紀美(東北大学准教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
ファンが花柳章太郎の舞台姿を描き、それを本人に贈ったものと推測され、いわゆるファンアートの類と考えられる。
「紫光」の号(印は「たなか」)を持つ人物が同じ判型の色紙に描いたもので、複数枚ある。描かれている章太郎の役柄などから大正期のものが中心と推測されるが詳細は不明。
浮世絵の大首絵のような胸像の構図になっており、特に顔が大きくクローズアップされている。こうした構図は大正期に刊行された演劇雑誌『新演芸』の表紙と似通っており、この雑誌の表紙をよく手掛けた画家の田中良の筆致からの影響も見て取れる。
「酒井令嬢/妙子 花柳章太郎」とあることから、「婦系図」の妙子を演じる章太郎の姿が描かれている。同じ人物が章太郎を描いたものに「花の夜話」の文字繁があり、大正10年(1921)3月市村座の初演時には「婦系図」も同時に上演され、章太郎は妙子を演じている。章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成10年(1998)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
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