阿尾島田A1号墳出土品
あおしまだえーいちごうふんしゅつどひん
概要
本件は、阿尾島田A1号墳第1主体部から出土した資料一括である。
阿尾島田古墳群は前方後円墳・方墳・円墳からなる古墳群で、富山湾を見下ろす氷見市阿尾地内の丘陵上にある。A1号墳はその中でも最も高所にある前方後円墳で、全長は約70mを測り、前方後円墳としては本県最大の規模である。
平成13~15年度に富山大学が発掘調査し、2基の埋葬施設(第1主体部・第2主体部)が確認された。第1主体部は後円部墳頂の中央にあり、武器(槍・長剣・短剣・鏃)、農工具(刀子・鑿・鉇・斧・鍬鋤先)等の鉄製品や玉類(管玉・ヒスイ垂玉・ガラス小玉・ガラス連玉・錫小玉)の内容をもつ副葬品が埋葬当時の位置を保って出土した。特に、玉類は、棺の内と上に散らばった状態で見つかっており、首飾りの緒を切って、棺の内部と蓋上に撒かれたとされ、葬送儀礼研究の貴重な資料といえる。
出土品は形状を留めるものが多く、質・量とも豊富である。このうち、鉄槍と鉄鏃、錫小玉は県内の前期古墳として初めての発見である。また、槍や短剣、柳葉式鉄鏃等定型化したものがある一方、長剣・鉄鏃・鑿は畿内ではあまり見られないもので、ガラス連玉・錫小玉は北部九州や丹後地方に類例が見られる。これらは、畿内を介さないルートで持ち込まれたと考えられ、広域にわたる地域間交流・交易を示す貴重な学術資料である。
県内最大の前方後円墳出土のこれら出土品は古墳時代前期のヤマト政権と地方との関係を示す貴重な一括資料といえよう。
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