大般若経巻第四百五十三残巻
だいはんにゃきょうまきだいよんひゃくごじゅうさんざんかん
概要
部分的に残った見返しには金銀泥による釈迦説法図が確認できる。界線は銀泥、本文は金泥で書写されていることから、平安時代後期に発願された一群の紺紙金字一切経と、同様の意匠を具えていることがわかる。12世紀初めの「中尊寺経」以降、紺紙金字一切経の見返し絵は、背景を簡略に描くなどの定型化が進んでいくが、本品は右脇侍の普賢菩薩から他の仏弟子まで、細かく描かれる。書風は柔らかな和様で淡々と書き進めている。12世紀の中ごろには、個性を強く打ち出す写経が生まれていくが、本品はその前段階のものと思われる。
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