襁褓 碇・海老・蝙蝠文

むつき いかり・えび・こうもりもん

概要

襁褓 碇・海老・蝙蝠文

むつき いかり・えび・こうもりもん

染織 / 明治 / 大正

明治~大正時代

木綿/筒描

H.1560mm, W.1290mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

娘の嫁入りに際し、祝風呂敷や夜具地を紺屋であつらえる風習は、全国各地でみられた。子供が産まれるとさらに「孫ごしらえ」の仕度として、産湯の湯上げ、子負い帯、おしめ、足拭きを特別に染めさせて婚家へ持参する風習があり、出雲地方の筒描きの品々がよく知られている。襁褓は、赤ん坊の大小便をとるために下半身を包む布、いわゆる「おむつ」のことである。二幅の大きな物は、産着のかわりとして全身を包んだのであろう。大襁褓一枚、小襁褓六枚を一組に誂えたという。現在は紙おむつが普及しているが、近年まで浴衣などを仕立て直しておむつにした。出雲地方ではおむつのために特別に染めさせたわけで、碇や海老の図柄が多い。碇は船を停めておく重りであるが、和船では洋式の碇とは異なり三つ又の碇が使われていた。これを文様としたものは猟師の半纏などにもあるが、出雲地方の藍染めの襁褓(おむつ)に数多く見受けられる。碇は「定着する」、「繋ぎ止める」などの意味から、長寿を願っての事という。

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