子供着物 火の見櫓に稲穂と雀文

こどもきもの ひのみやぐらにいなほとすずめもん

概要

子供着物 火の見櫓に稲穂と雀文

こどもきもの ひのみやぐらにいなほとすずめもん

染織 / 明治

明治時代

絹/友禅染、筒描

L.950mm, W.830mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

宮参りや七五三のお祝いに着る晴着である。一つ身の着物には背中に縫目がないことから、魔除として糸を縫い付けたり、剌繍や押絵をつけた。これらは「背守り」と呼ばれ、子供が火中や井戸などに落ちた時に、神様がここを摘んで引き上げてくれると言い伝えられている。縫目は長いほど長寿になるともいわれ、男児の場合は左斜めに、女児は右斜めに二目縫うなど様々な決り事があったようだ。生後33日前後に行われる宮参りの際には、子供に祝着を掛けお守り袋をつけた。お守り袋にはへその緒を入れることもあったという。「友禅染」とは染色法の一つで、江戸元禄時代に京都で活躍した扇絵師、宮崎友禅の名に由来している。技法としては筒描と同様、渋紙で作った筒の先に口金をつけ、米糊を絞りながら文様の輪郭を描く。糸のように細いことから、この輪郭線を糸目と呼び、輪郭を描くことは糸目糊を置くという。藍染筒描との違いとしては、線が細いことや、染料を定着させるために蒸す工程が加わることが挙げられる。また、染めた後に刺繍や印金などの装飾が施されることが多い。木綿に友禅の技法で裾模様を染めた祝着などもあるが、これらは奢侈禁止令により絹の着用が禁止されていた庶民のもので、木綿友禅また田舎友禅とも呼ばれている。

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