染付鼓に縞地丸文蕎麦猪口(左)

そめつけつづみにしまじまるもんそばちょく

概要

染付鼓に縞地丸文蕎麦猪口(左)

そめつけつづみにしまじまるもんそばちょく

陶磁

磁器/染付

H.63mm, Dm.69mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

猪口は、そばのだし汁、水呑、湯呑、酒杯、また、あえ物などを盛る向付として使われていた多目的食器で、17世紀初頭から有田地方で焼かれていた磁器であり、伊万里の港から全国に出荷されていた。そのほとんどに染付が施され、工人たちの創造力を反映している。来客、年中行事や婚礼の祝儀の際に用いられた数物であり、日頃は大切にしまわれていた。鼓は木製の胴の両端に、円形の枠に張った革を紐で取り付けて使用する打楽器で、能楽や歌舞伎で使われる。紐は音色を整えるために重要で、調と呼ばれるが、文様として描かれる際にも全体に動きを与える役割を果たしている。縞とは、縦または横方向に直線に近い筋をあらわした文様のこと。日本では縞模様は筋と呼ばれていたが、桃山時代に南方諸島からもたらされた織物を「島渡り」「嶋物」と呼ぶようになり、「縞」の字が使われるようになった。特にインド東海岸のサントメ港[St. Thomas]から舶載された縞木綿は「棧留縞」と呼ばれ、それから「唐棧」[外国から来た縞木綿の意味]という言葉も生まれたのである。また茶碗や片口など陶磁器では、縦に縞模様を描いたものは「麦藁手」と呼ばれる。

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