色紙

しきし

概要

色紙

しきし

縦27.1×横24.0cm

千代田区隼町4-37 国立劇場

登録番号:74041-275
花柳章太郎コレクション
解説:赤井紀美(東北大学准教授)

独立行政法人日本芸術文化振興会

ファンが花柳章太郎の舞台姿を描き、それを本人に贈ったもので、いわゆるファンアートの類といえる。
付随する手紙によると横浜在住の小林健吉という人物から贈られており、団扇と色紙に描いたものがまとまって残されている。浮世絵の大首絵のような胸像の構図になっており、特に顔が大きくクローズアップされている。流通していた章太郎のブロマイドに構図や表情が似たものが多く、それらを参照して描いたと考えられる。章太郎のふっくらとした顔立ちが強調して描かれているのが特徴である。戦後に描かれたものと思われる。
新派の代表作「滝の白糸」の白糸が描かれる。泉鏡花の小説「義血侠血」を舞台化したもので、水芸を得意とする女芸人の白糸が主人公。水芸とは本物の水を用いた曲芸や手品の一種で、扇子や衣服などから水を噴出させるもの。章太郎は昭和8年(1933)に師匠の喜多村緑郎から白糸の役を譲り受け、工夫を凝らした華やかな舞台は好評を得た。章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成10年(1998)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。

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