色紙

しきし

概要

色紙

しきし

縦27.1×横24.0cm

千代田区隼町4-33 国立劇場

登録番号:74041-271
花柳章太郎コレクション
解説:赤井紀美(東北大学准教授)

独立行政法人日本芸術文化振興会

ファンが花柳章太郎の舞台姿を描き、それを本人に贈ったもので、いわゆるファンアートの類といえる。
付随する手紙によると横浜在住の小林健吉という人物から贈られており、団扇と色紙に描いたものがまとまって残されている。浮世絵の大首絵のような胸像の構図になっており、特に顔が大きくクローズアップされている。流通していた章太郎のブロマイドに構図や表情が似たものが多く、それらを参照して描いたと考えられる。章太郎のふっくらとした顔立ちが強調して描かれているのが特徴である。戦後に描かれたものと思われる。
役名が記されていないが、衣裳などから「婦系図」のお蔦が描かれていると推測できる。「婦系図」は新派を代表する演目で、特に主税とお蔦の別れの場面である「湯島の境内」の場がよく上演された。明治41年(1908)の初演以来、お蔦は章太郎の師である喜多村緑郎が得意役としていたが、昭和8年(1933)、章太郎は師の後を継いで初めてお蔦を演じることとなる。章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成10年(1998)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。

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