仕事着 背当(ニンジリ)

しごとぎ せあて(にんじり)

概要

仕事着 背当(ニンジリ)

しごとぎ せあて(にんじり)

染織 / 山形県

山形県 庄内地方

木綿/刺子

H.580mm, W.530mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

重い荷物を背負う際、肩や背中を保護するために着用する仕事着。ニンジリとも呼ばれる。山仕事や農作業で広く使用された。わらを編んで作った山形県庄内地方の背当は「ばんどり」という。さまざまな形や美しい装飾で知られ、婚礼道具を運ぶ際にも使われた。写真は藍染め木綿に白糸で刺し子を施した実用的なもの。特に負荷がかかる方の部分は、細い針目で強度を増している。一枚では薄い木綿の布を重ね合わせ、保温や補強のために糸で縫[ぬ]い合わせる技法は、各地で見られる。当初は繕[つくろ]いのために部分的に用いていたが、次第に装飾の要素を兼ね備えるようになった。特に山形県庄内地方の仕事着に施された刺子は、その美しさで知られている。刺子のステッチには、縦横、斜めの直線縫いによる基本的な刺し方から、曲線縫いを加えたものまで種類も多い。代表的な文様としては、麻の葉文、菱万字文[ひしまんじもん]、亀甲文[きっこうもん]、七宝文[しっぽうもん]などが挙げられる。

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