松屋清七事三代目鶴澤友次郎愛蔵の調子笛
まつやせいしちことさんだいめつるざわともじろうあいぞうのちょうじぶえ
概要
松屋清七事三代目鶴澤友次郎愛蔵の調子笛
まつやせいしちことさんだいめつるざわともじろうあいぞうのちょうじぶえ
縦12.5×横7cm
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号:795
六代目鶴澤友次郎旧蔵資料
解説:田草川みずき(千葉大学准教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
三味線の調弦に用いられる、竹管6本を連結した調子笛。『史記』に因む「鳳鳴」との銘や、十二律(音階)についての説明を筆写した小冊子が付されている。各管の上下に金泥で記された十二律「壹越・断金・平調・勝絶・下無・双調・上無・神仙・盤渉・鸞鏡・黄鐘・鳧鐘」は、義太夫三味線の調子でいうと、それぞれ壹越(一本)~鳧鐘(七本)、黄鐘(表一本)~盤渉(表三本)にあたる。
三代目鶴澤友次郎は二代目の門弟だが、友次郎を襲名したのは文化5年(1808)の引退後の文政9年(1826)のことで、それまでは鶴澤清七を名乗った。松屋清七とも称され、三味線の譜である「朱」を考案した功労者として知られる。
六代目鶴澤友次郎による付属書には、「鳳鳴笛は松屋清七後に三代鶴澤友次郎師の愛蔵せられし逸品也 従四位下行 紀伊守太秦広胖作 文政(紀元二四八〇年の頃)」とあり、六代目襲名の際に譲り受けた由。作者とされる太秦(林)広胖〔ひろとも〕は雅楽の楽家で、主業は笙と右舞だった(平出久雄編「日本雅楽相承系譜 楽家編」『音楽事典』第12巻、平凡社、1957)。
義太夫節の三味線に用いる調子笛については、初代鶴澤道八も「昔は笙の笛師が作ったもので、随分よいのがありました。私も清水町の師匠や、勝七師匠から頂戴した変つたのを二、三持つてゐますが、今の出来合ひのは、間には合ひますが、よいのはありません。」(『道八芸談』1944)と述べており、本資料が貴重な名品であることがうかがえる。
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