色紙
しきし
概要
色紙
しきし
縦27.1×横24.0cm
千代田区隼町4-35 国立劇場
登録番号:74041-273
花柳章太郎コレクション
解説:赤井紀美(東北大学准教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
ファンが花柳章太郎の舞台姿を描き、それを本人に贈ったもので、いわゆるファンアートの類といえる。
付随する手紙によると横浜在住の小林健吉という人物から贈られており、団扇と色紙に描いたものがまとまって残されている。浮世絵の大首絵のような胸像の構図になっており、特に顔が大きくクローズアップされている。流通していた章太郎のブロマイドに構図や表情が似たものが多く、それらを参照して描いたと考えられる。章太郎のふっくらとした顔立ちが強調して描かれているのが特徴である。戦後に描かれたものと思われる。
役名が記されていないが、「風流深川唄」(川口松太郎作)のおせつが描かれている。章太郎のブレーンである川口松太郎の作で、松太郎はこの作と「鶴八鶴次郎」で第一回直木三十五賞を受賞している。初演は昭和11年(1936)10月の東京劇場で、木場深川の料亭を舞台とし、人々の義理人情が描かれる。後に初代水谷八重子もおせつを演じ、八重子十種に数えられる。章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成10年(1998)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
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