扇文漆絵重箱

おうぎもんうるしえじゅうばこ

概要

扇文漆絵重箱

おうぎもんうるしえじゅうばこ

漆工

朱漆、漆絵

L.210mm, H.315mm, W.233mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

食物を入れる重ねの容器。漆塗りや蒔絵を施した豪華なものもあり、「箱を何段か重ねる」ことから重箱と呼ばれるようになった。当初は、宴席に肴を盛って出す容器であったようだが、現在は、正月の重詰め、祝儀の赤飯や不祝儀の饅頭、物見遊山の料理を入れる器として用いられている。漆は元来透明だが、顔料を混ぜることによって彩漆[色漆・いろうるし]を作ることができる。そして、彩漆を用いて描いた絵やその技法を漆絵という。漆絵には黒漆塗りに朱漆描きという単色使いのものから、多色のものがあるが、古来、漆で発色可能な色は、赤色、黄色、緑色、褐色、黒色の五色のみであった。他に漆塗りの上に施す装飾法として密陀絵[みつだえ]があるが、これは、顔料に油と乾燥剤として密陀僧[一酸化鉛]を加えて描く技法である。扇は日本人の発明と云われ、平安時代には檜扇が宮廷で用いられていたことが知られている。扇はその形から、末広がりで、発展、繁栄、運勢の広がりをあらわす縁起のよい吉祥文として多くの工芸品に施された。

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